診療内容
診療の流れ
- 1. 通常の診察
- お困り、お悩みのことをお話しください。じっくりお聞きします。
大事な点を明らかにするためにくわしくお尋ねすることもあります。 - ▼
- 2. 見立て
- お話をうかがっているうちに、あなたのお悩み、お困りなことが、ある程度、私にも感じられ、理解できるようになります。この理解を「見立て」と呼びます。
これは通常の精神科的診断を含みますが、もっと緻密で、あなたの「ひととなり」についての理解を含む全体的なものです。
この診察 → 「見立て」の流れは絶えず繰り返されます。 - ▼
- 3. 相談、お薬の処方
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この「見立て」をもとに、お役にたつと思われることをお話しします。
そしてこの「見立て」をもとにお薬を処方します。
このお話で、だいぶ楽になる方もいらっしゃいますが、通常は繰り返しご相談しながら、話を深めていきます。単に「不眠」だから「睡眠導入剤」を、「うつ」だから「抗うつ薬」を、といった処方でなくオーダーメイドの処方となります。
この深くお話を聞き、相談することと、薬による治療のふたつは、当クリニックの治療の、いわば車の両輪です。 - ▼
- 4. 心理療法・精神療法
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通常の診察でお話しできる時間は限られています。
またお悩みの質によっては、時間をかけてじっくりお話ししていただく治療が望まれることもあります。
そうした治療を希望され、こころへの過剰な負担にならない、と思われる場合、心理療法・精神療法・カウンセリングをおすすめすることがあります。院長と経験のある臨床心理士が担当します。
当クリニックが最も得意とする治療のひとつです。(保険診療のほかに予約料がかかります)
こころによるこころの治療・心理療法・精神療法・カウンセリング
あなたのこころに深く根差した悩み、痛み、苦しみについて、時間をかけ、お話をじっくりお聞きし、面接者のこころで受けとめ、理解し、改善を図っていく治療です。
1回45分~50分、曜日と時間を決めて行います。
院長と当院のスタッフは、通常より密度の濃い訓練を受け、臨床経験を積んでいます。
次のような種類のこころの治療が準備されています。
1. コンサルテーション面接
まずこの面接を3~4回受けていただきます。
あなたについて詳しくお聞きする治療であると同時に、今後どのようなかたちの治療があなたに適切か検討します。
2. 精神分析的精神療法・心理療法
あなたに自由に話していただき、面接者のことばを頼りに、自分のこころを深く感じ、知り、体験することで、あなたのこころがより自由になることを目指します。通常週1~3回です。
精神分析療法(週4回以上)も条件が整えば受けられます。
3. 認知行動療法
あなたのものの見かた、受けとり方、対処法に焦点をあて、例えばものごとを悲観的にとらえやすい、といった傾向があなたを苦しめてしまわないよう、バランスをよくしていくことを目指します。
4. 支持的カウンセリング
支持的(サポーティブ)な姿勢はすべての精神療法の基本です。
あなたのことばに耳を傾け、うけとめ、あなたのこころの居場所、相談場所を提供します。
【このようなことでお悩みのかたはご相談ください】
- やる気が起きない、朝がつらい、気が沈む、落ち込みやすい
- 眠れない
- 落ち着かない、緊張する、ふるえる
- 息が苦しい、動悸がする
- 電車、ひとごみ、そのほか苦手な場所がある
- ひとの目が気になる
- あることが気になって頭から離れない、あることをしないと気がすまない
- 家族、友人、同僚などの人間関係で悩んでいる
- 生きづらい
これらはほんの一例です。
おひとりおひとりのつらさ、悩みを、じっくりとお聞かせください。